J - PYROMANIA 10 ans déjà
interview de Ma'J
l' aimable'autorisation de 14FOURTEEN co.Ldt

thanks to J, Mr.Uemura, Mimie, Noriko, Marie-Laure, Tanja, Reyep, Avex Group and others....
, merci infiniment, dômo arigatôgozaimashita...

Ma'J : まず、自己紹介からお願いします
J:Jです。ベースを弾いて、歌を歌っています。もともとLUNA SEAというバンドをやっていて、
バンドが終幕という形を迎えて、自分でソロ活動をずっとやっています。


Ma'J : ソロ活動は10年目でいらっしゃいますよね。

J:そうですね。初めてソロをやったのが1997年で、それはLUNA SEAというバンドがあった時に、1年間限定で他のメンバーも全員、
それぞれがソロ活動をやった、そこから数えて10年目ということです。

Ma'J :アルバム[URGE]はとても素晴らしいアルバムです。最初の曲[URGE]は短くて、
インストゥルメントの曲ですが、なぜそうされたのですか

J:今回のアルバムを作っているときに、最初にタイトルが出来たんです。日本語で[URGE]を訳すと
、「衝動」「推し進める力」っていう意味があるんですけど、スタートする前の気持ち、
何かに向かう前の気持ち、胸騒ぎのような、次に向かう何かを予感させるような
、そういう気持ちを音で表したいなぁ~と思って。レコーディングの途中に何かイント
ロダクションとして欲しい、っていうことで作りました。

Ma'J : 始まりが静かですよね
J:そうですね。何かに向かうときって、
希望もあればそのぶんだけ不安もあったりするじゃないですか。だから自分の中では、パワフルすぎても嘘になるし、
ネガティブすぎても嘘になるし。その曲の中には、メジャー
キーとマイナーキーがいっぱい入っているんですよ。レコーディング中に、
自分の空いている時間にギターで作りました。

Ma'J :masaと一緒に作ったんですか?
J:そうですね。アイデアは自分自身で持ってきて、ギターで弾いて、
「じゃぁmasaはこう弾いて」っていう感じで。
凄く素晴らしい仕事だったと思います。

Ma' J : 凄く印象深い曲です。[REBEL tonight]については、masaと一緒に作られたんですけど、
どういうふうに作りましたか?
J:そのアルバムを作るときに、masaが僕のために作ってくれた曲だったんですよ。レコーディングに入る前、
アルバムに何を入れようかってなった時に、初めて聴かせてもらって、
彼は新しいメンバーなんで、自分も新鮮な気持ちになれたんです。今まで僕達がやってきたロックと、
新しいメンバーmasaがやってきたロックが、
融合してひとつの曲になって、僕たちの新しい扉を開いてくれる曲
になっているなぁ~と思っています。

Ma'J : とてもいいチョイスですね。そのアルバムの中に[Go Charge][Endlessly, goes on forever]
の曲を聴くと、走り出すようなリズムを感じます。
J:その2つの曲は、聴いている人が元気になるような、エネルギッシュなサウンドにしたいと思っていたし、
頭で聴くというよりは、体が反応してしまう感じで。
元々ロックという曲は、人にそういうものを与える音楽だと思っているし、エネルギッシュになったり
、騒ぎたくなったり、何もかも忘れられるそういう音楽だと思うから。
それこそが、アルバムタイトルにリンクして[URGE]でしょ?

Ma ' J: レコーディングの時に、ステージでどんなふうに歌うか考えていますか?
J: 基本的には、あまり考えていないです。自分が感じるままにしていますね。

Ma' J : [in the rain]のイントロはサイケデリックでエロチックだと思いますが
、どういうふうに書きましたか?Jさんのキャリアの中で、あまり聴いたことの無いタイプの音楽ですが
J: Scottと俺はよく言うんだけど、セクシーなビートを目指して作った曲かなぁ~って。
もともとサイケデリックな音楽が大好きだし、
ドラムとベースだけでうねるような、グルーブするような、もともと自分の中ではああいう音楽を持っていて。
70年代の音楽って同じようなにおいがする、セクシーな音楽が多いと思うし。
最近の音楽で僕らは育ったけど、昔の音楽に戻って聴いてみると、
そういうワイルドさとか、セクシーなところを感じたりしますね。

Ma' J :70年代の曲に似ていますね。
J:今でもDoorsとか大好きで家で聴いたりします。Janis Joplinのライブ版CDを聴いたりするし。
自分の中にベーシックにある音楽は、そういうロックが持っている生まれたてのエネルギッシュな「何
でもありなんだよ」っていう「フリーな音楽なんだよ」っていうの
を僕は感じている。だから音楽をずっとやってきたから。

MaJ :[good night]はとても綺麗な曲です。歌詞の中に「星が輝いて」いますが、それは誰ですか?
J:誰っていう「限定した誰か」ではないです。でも一番わかりやすく、
皆にあの曲を理解してもらうとすれば、「皆が一番大事だと思っている人」。例えば家族だったり
、友人だったり恋人だったり、を想像してもらえれば、あの歌詞の中に
入っていけるかなぁ~って思います。

Ma'J :その歌詞はhideを思い浮かべませんでしたか?
J:ええ、hideさんの事も思い浮かべましたし。僕には同じ音楽をやっていて、
亡くなってしまった友達が何人もいたり、それと同時に、遠く離れて逢えなくなった仲間もいるし
。自分が大切に思っている人に対して、あるいは物事に対して、
それが例えば夢かもしれないし、希望かもしれないし。

Ma'J :[Mirage #9]はなぜ[#9]なんですか?
J:(笑)これは皆に聴かれるんですけど。これはどこにも言ってないんですが、
特別に本当の事を言いましょう!タイトルをつける前に、
曲のタイトルが数字だったんですよ。(笑)9番目に出来た曲だったんです。(笑)

Ma'J:(笑)そんなことだとは思いませんでした。[PYROMANIA]から10年が過ぎましたが、
そのときから、何が変わりましたか?[PYROMANIA]はJさんの音楽のベースだと思いますが

J:より音楽を大好きになった。ロックミュージックを大好きになって。
10年前に作ったアルバムですけど、今でも本当に大好きなんですよ。自分が凄く好きなミュージシャン、
うちの今のメンバーのTHE CULTっていうバンドをやっていたScott Garrettだとか、ギターのBilly Duffy、
GUNS N’ ROSESのSlashとあと、Toolっていうバンドのニューアルバムを録っている、
Joe Barreciというエンジニアと一緒に楽しみながら作った、自分にとっては宝物みたいなアルバムです。

Ma'J :歌詞についてお聞きしますが、一番好きなテーマは何ですか?
J:う~~~ん、テーマというか。自分が曲を作っていて、ドキドキするというか、
エキサイトしてくる曲がやっぱり好きかなぁ~。

Ma'J :日本では絶対言えない言葉はありますか?検閲にひっかかった事は
J:そんなにはないかなぁ。でも、もし自分がその言葉を使いたければ、チェックシステムにひっかかってもそれは、
多分気にしないでしょう。これはやっぱり表現だし。ただでもひとつだけ自分の中にあるのは、
自分の発する言葉とか、自分の書いた言葉で、誰かを傷つけるようなことは
、もっとしたくない。僕らが立ち向かわなければならないものは、もっと多分大きいものだと思うから。

Ma'J :Jはライブで感動を与え続けていますね。Jさんのライブで一番驚く事は、
Jとファンが凄く一体になっている気がする事です。
J:自分がいつも思っているのは、僕たち演奏しているプレイヤーだけが熱くなってエキサイトしていても
、多分面白くないと思う。だから、見に来てくれるオーディエンスが何もかも忘れられるようなステージに、
僕らがしなければいけないと思う。それも自然に。だからそういうサウンドを作り続けているし
、そういうライブをしていきたいし。

Ma'J :一番うまくいかなかったライブはありますか?
J:どうだろう・・・忘れちゃったな。

Ma'J :富山のライブは?
J:ああ、そう。声が出なくなっちゃったんです。

Ma' J :でもその時、最後まで歌が続きましたね。
J:自分にとっては、声が出なくなるって、凄く怖いでしょ。
本当にあの瞬間、どうしていいかわかんないし、ライブは真ん中だったから。
でもその後、僕の声が出ないことを、オーディエンスが知って、
皆が歌を歌ってくれた、あの光景は凄かったです。

Q:ライブでは、いつも[PYROMANIA]の曲を演奏されていますが、
[PYROMANIA]の曲なしのライブは、考えられますか?
J:やらなかった時は、2-3回あったかな。でも、皆、あんまり気にして無かったよ。
(笑)自分にとっては代表曲だから、
やらなかったらどんなリアクションが出るのかわかんなかったけど
、その日のメニューでどうしても[PYROMANIA]が入る場所が無かったんです

Ma'J :ライブのセットリストはどういう風に決めますか?
J:頭の中でイメージして、曲を並べていく感じかなぁ~。

Ma'J :ツアーの中、いつも同じ順番で曲をやりますか?
J:たまに変えますね。ただ、今回のツアーは自分的に、いい感じのメニューだと思っていたんで
、今回はほとんど変えていないです。

Ma'J: Jは、ヨーロッパやアメリカのバンドの影響を受けていますが、LUNA SEAはとても有名で、他の日本のバンドにとても大きな影響を与えたと思うんですが、
それについてどう思われますか?


J:2つの気持ちを持っています。一つは凄く嬉しい。LUNA SEAのやってきたことを、いまだに皆
凄いって言ってくれて、
影響やパワーを皆に与えられた。新しいバンドたちが生まれてくる。
いまだに語り継がれている。そういうことに対しては凄く嬉しいです
。もうひとつは、嬉しくないところもある。それはあまりにも影響を受けすぎているから、十年前、
十五年前にLUNA SEAがやった音楽、形、
格好を、そのまままだやり続けている、何も進化していないやつらもたくさんいる
それは僕にとっては凄くつまらないことだと思う。
なぜかというと、LUNA SEAは自分達だけの世界を探していたバンドだから。
それがたぶん、皆の心にかっこよく映ったんだと思う。

Ma' J :LUNA SEAはその当時、サウンドもスタイルも、他のバンドとは違ったバンドでしたね。
J:もし若いバンド達がLUNA SEAから影響やパワーを受けるなら、新しい何かを探すというか、
新しいムーヴィメントを起こす様な、
Soulを影響されて欲しいなぁ~って思います。

Ma'J : :ところでファンクラブですが、今、外国人は登録できませんが。
J:僕自身もファンクラブが始まったときに、その道を凄く探したんですよ。
今でも自分のEメールのサイトには、
僕がびっくりするくらい、世界中からファンメールが届くんです。
ヨーロッパは全部、アメリカも、それこそ世界中全部から。
自分も海外の人たちのために何か出来ない
かずっと探していたんですけど、凄く難しいシステムになってしまうんですよ。
お金のレートが違うでしょ、
タイムラグもあるでしょ。だからいろいろ考えたんですけど、今はいい道を見つけることが
出来ていない状態です。でも世界中からEメールが来るから、自分達でそういうシステムを考えたいです。

マネージャー:なかなか日本のファンと均等に取り扱うのが難しいじゃないですか。
差があっちゃいけないんで、平等に、しかも皆、同じにするのってなかなか難しいんです
よ。

Ma'J :広島のライブでScottのドラムソロを聴いて、素晴らしいと思いました。将来的に、
Scottのドラムソロを、アルバムに入れるおつもりはありませんか?

J: ScottもLAでいろんなバンドのセッションや、BECKのバンドのメンバーと一緒にライブをやったり
、向こうでもいろんなバンドのメンバーとライブをやったり、そういうこともいろいろやっているので
、面白いものが出来ると思いますね。


Ma'J : Scottはご自分でドラムソロを作るんですか?
J:基本的にはそうです。彼は本当に音楽フリークで、いろんな音楽を知っているし、
いろんなジャンルの音楽に詳しいし、
新しいものはすぐ聴いているし、いろんなエッセンス、いろんなフレイバーを自分のドラムソロに入れて、
ドラムソロの新しい形を彼のドラムソロでは見せているのかな、って。
フランスには日本のバンドも結構いっているでしょ?どんな感じですか?日本のバンドは新しく感じますか?

Ma'J:それほど新しいジャンルっていうわけではないですけど、日本の音楽はフランスの音楽とは違います。
結構流行っているのはヴィジュアル系です。バンドの洋服やスタイルが、
ヨーロッパのアーティストと全然違いますので、
新しい感じがします。ファンが多くなってきているので、日本のバンドもどんどん来ています。

J:フランスのキッズ達が、日本の音楽を好きで聴いてくれるのは、素晴らしいことだと思います。

Ma'j :Jはフランスに来られる事は、如何ですか?
J:行きたいですね~。

Ma'J :宗教についてですが、Jはマリア像や十字架をよく使っていらっしゃいますが、それはどうしてですか?
J :日本は仏教徒が多い国で、自分自身がマリア像を飾っているのは、宗教自体というよりは
、その周りにあるカルチャーに興味があるからなんです。信じることって、人の感情の中でも、
強い気持ちを持っていないと出来ないことだと思うんです。例えば、神様じゃなくても、
人を信じること、仲間を信じること、
自分を信じること。そういう意味では、人の感情みたいなものの果てにあるもので。
神様って別にああいう形じゃなく
てもよかったんだろうなぁ~って思うんですよね。・・・話していること、難しいですかね。
(笑)信じるという気持ちに対して、
僕はある特定の宗教ではなく、そういう気持ちを凄く素敵に思います。
なぜかというと、自分は凄くBad Boyだったから、
何も信じてこなかったから。音楽しか信じてこなかったから。

Ma'J :今後のプロジェクトは何ですか?
J :5月29日、30日のC.C.Lemon Hallで、このツアーはフィニッシュです。その後にBACK-TICKっていうバンドが、かなり大きいイベント(BACK-TICK FEST2007[ON PARADE] on September 8th 2007)をやるので、それに出たり、8月にはsummer special-Scorching Resort-のライブと
、10月には10th Anniversary SPECIAL LIVEをやりますので、皆さん、お楽しみに!

> french>>english >>>>>Ma'J 27/05/2007 (Japanese translate Marie-Laure transcription Noriko)